闇黒日記?

にゃもち大いに語る

二合半坂 其の一

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裏道に入る。關東平野と言ふけれども東京の都心には案外起伏が多い。今更言ふ程の事でもないのだが、しかし、矢鱈とある坂道に一々名前が附けられてゐるのには感心する。地名を附けると言ふのも御苦勞な話で、今の人間だと全く味氣無いものにし勝ちだが、昔の人は風流だつたのである。とは言へ、考へ過ぎと云ふ事は何時の時代にもある事で、兔に角命名しなければならなくなつて無理やり附けたせゐだらう、この坂の名の由來はさつぱりわからないのであつた。大體推測でそれつぽい由來が故事つけられるけれども、どれが本當でどれが嘘か、それは永遠にわからない。取敢ず現代人は、訣が解らないものには興味をいだくやうである。それが無害なものであるなら。