「ブログを休止する」つて何？
匿名の方から非公開コメントを頂いた。簡単にいへばこれだけ長期に亙つて更新しないのならブログを休止すべきだといふ、まことにもつて尤もなご意見である。
云々。理由は何であれ更新がない状態を「休止してゐる」と言ふのだと思つてゐたけれども、匿名氏に據れば、更新がない状態はそれ自體休止ではなく、「休止する!」と宣言をして初めて「ブログを休止する」事が實行された事になるらしい。何が何やら。「休止してゐる」と云ふのは状態であり、「休止する」と云ふ「行動」はあり得ない。ウェブでは兔角奇妙な用語法が使はれる。
もしかして「閲覽できないやうにする」と云ふ事をウェブの世界では「休止する」と表現するのだらうか。雜誌は休刊と言つて廢刊と言はないけれども。
しかし、長期に亙つて更新がないブログは閲覽できないやうにすべきだ、と云ふのは何う云ふ理窟なのだらう。意圖的に削除するのでなければ、サイトなんて別にほつたらかしておいて良いだらう。昔から「更新できないから削除」と言ふのが「ウェブサイトを運營する人間の常識」みたいになつてゐるのだけれども、何うしてそんな馬鹿な常識が生れたのかねえ。
と言ふかさ、なんで「更新しなければならない義務」なんてものが存在するの。「更新できなくて御免なさい」つて何。謝る必要もないのに謝るのもまた「ウェブサイトを運營する人間の常識」みたいになつてゐる。をかしいよ。
