闇黒日記?

にゃもち大いに語る

憲法めも:欽定憲法

……欽定憲法
これは、君主主権の思想に基づき、君主が自ら定めた憲法のことをいう。この憲法は、専制君主制から立憲君主制への過渡期にかけて多く確認される。
この憲法の場合、形式的には欽定であっても、その実、後述する協約憲法的な性質をもつものが多い。たとえば、1814年のフランス憲法は、欽定憲法の最初の事例とされるが、実際には、元老院の要求に応じたものにほかならない。その意味では、枢密院に諮詢しただけのわが大日本帝国憲法は、欽定憲法の典型といえる。しかし、この大日本帝国憲法もまた、その実、明治初期以来の自由民権運動の要請に応じたものにほかならない。1850年プロシア憲法については、プロシア議会の憲法制定行為を評価せず、これを欽定憲法と説く者も多い。
出典:青山武憲『憲法講義』(八千代出版)13ページ。

めも。