闇黒日記?

にゃもち大いに語る

現代日本の右翼と左翼について

韓國人だの何とか人だのを差別しない爲には日本人としての自覺を捨てなければならないとか主張する日本人つて何うよ。

――「愛國心=誇り」と云ふ發想つて何なんだらう。「愛する=誇りに思ふ」つて事ではないぜ。女を自慢する事と女を愛する事とは違ふ。なんかその邊勘違ひして物を言つてゐる人がやたら多いんだが、何なんだらうか。

「左翼=自虐史觀」と云ふのは當つてゐる。左翼は自分の國を一見貶めてゐるかのやうに見えるが、實は自分の國の偉大さを誇つてゐる。自虐は自己愛の鬱屈した表現にほかならない。左翼が日本に侵掠國家「だつた」事を謝罪させ反省させようとしてゐるのは、日本が今「平和國家日本」である事を誇りたいからだ。
左翼が右翼を「自尊史觀」と罵つてゐるのは、「自尊」が「惡い事」だから、さうレッテルを貼れば最う論證拔きに右翼を惡人扱ひ出來るからだ。

基本的に左翼のする事はレッテル貼りで、論證は何一つない。右翼は右翼で、さう言はれるならさう言はれればいいと開き直る許り。
左翼は「自分の敵だ」と判斷すると、その人物を「右翼」の括りに抛り込んで、以降その人物が何を言つてゐるか一切理解しようと努力しなくなる。そして、何を言つても「右翼だからさう言ふのだ」「右翼だからその言つてゐる事の本當の意味は斯うだ」と極附けて全ての發言に耳を貸さなくなる。
右翼は、自分の身方だと判斷するとすぐその人物も右翼だと勝手に思ひ込むが、その人物が少しでも自分の信念に反する事を言ふと即座に「そいつは左翼だ」と極附け、「俺は裏切られた」と言つては嫌がらせを始める。

意地の惡い左翼。御人好しに見えるが實は腹黒な右翼。さう云ふ人が實際ゐるのだ。いやだなあと思ふ。と言ふか、左翼はお人好しでなければならないから、意地惡な左翼はその存在自體が矛盾だ。