TVの豫約機能

と言ふか、今のTVの録畫豫約機能、何で制限がきついのだらう。地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、CS。放送局が増えて澤山の番組を觀る事が出來るやうになつた――勿論、全部觀る訣にも行かないから録畫する事になる。
が、TVの録畫豫約は三十件も入れられない。何なのだらう。

VHSのヴィデオデッキだと八件が限界と云ふのが多かつたから増しになつたとは言へるけれども、今の時代(深夜アニメが、時として四本衝突するとか非道い時代)、三十件足らずの豫約しか出來ないと言ふのは非常識だらう。なのに普通にそんなTVが賣られてゐる。
家電は使ひやすいと云ふ迷信があるけれども、殆どの家電製品は俺には不便で不便で仕方のない物にしか思はれない。基本的に操作性が出たら目だし、出來る事が決り切つてゐる割にその出來る事をやらせるのに何故か骨が要るし。Windowsの使ひ勝手の良さを知ると(別にMacでも構はない)家電製品の――殊にTVや録畫機器の使ひ勝手の惡さは我慢のならないものに思はれる。もちろん、WindowsCEを採用すれば全て解決する、と云つた問題ではない。

Windowsでも、標準から懸離れた獨特のインタフェイスを持つアプリケーションがあつて、「家電的な操作性」とか言つて恰も操作性が良いかのやうに宣傳してゐるが、俺にしてみればそんなの糞インタフェイスでしかない。
なぜか「初心者」の方々にその手のインタフェイスは受けが宜しいやうなのだけれども、如何なものか。今後はPCのインタフェイスに馴れた世代が増えて來ると思はれる。家電の方も對應が必要だらう。
少くとも、PCの優れた機能を知つてゐる人間にもアピール出來る、高機能な家電製品の出現は、待たれる所である。キャプチャボードの録畫ソフトだと、當り前のやうに百件二百件の豫約を入れられる。ソフトが豫約の重複を確認する間、待たされるけれども、取敢ず大量に豫約出來るのは便利。デジタル放送を録畫しようとすると、ネックがTVになつてゐる事に氣附いて、氣附いた時は愕然とした。ええと、GV-MVP/RZ2とかRX2Eとかだと普通に使つて地デジなんかのコピワンスルーするんです。安定してゐるけれどもRDを使はないのはコピワンの制限が附く所爲。やつぱり家電は駄目ですね。

眠いので寢ます。