闇黒日記?

にゃもち大いに語る

「次元」1948年9月號

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東京古書會館の古本市にて購入。
「次元」1948年9月號。福田恆存の戲曲「最後の切札」を掲載。
卷末「編輯ノート」に以下の記述がある。
今月は福田恒存氏の戲曲にあはせて新人として茂原二郎氏の評論を掲載する豫定で、その手筈をしてあつたのだが、編輯時務の手違ひで未掲載となりページ數も少し減つてしまつた。もともとこの雜誌の最大の關心事は、新しい世代の發掘であり、われわれの希求は、その新しい世代との提携にあるのだから、茂原氏の原稿が組置きになつたのは、甚だ遺憾な手落ちである。旅先きから戻つて、初めてそのことを知つたが、いまからではたうてい間にあはない。同氏にもお詫びを申上げる。
……。
福田恒存氏の作品については、編緝者が蛇足的な饒舌を弄することはないであらう。ただ、これはたんに戲曲と云ふだけでなく、ドラマの形式によつて展開された福田氏の評論でもあることを、ことはつて置くにとどめる。いづれにもせよ、この作品は最近に於ける大きな問題となるであらう。
……。
編輯同人として、船山馨と椎名麟三の名が出てゐる。