最近は「ほーむぺーじ」作る人が減つたよね

最近は、こつこつウェブサイトを作る人が減つて、ブログの類を使つて毎日記事を書く人が増えてゐるやうな印象が。「HTML入門」の類は大分需要が減つてゐるのでは。

ブログは、個別の記事にリンクを張れるから便利だと云ふ話があるのだけれども、何うだらう。毎日新しい記事が書かれて行くブログでは、過去の記事はただひたすら埋もれて行くだけだ。ニュースサイトが成立つとしたら、それは、埋もれ易い記事にリンクを張つて、一時の注目を集める事が出來るからで、それも時間が過ぎれば再び埋もれてしまふ。ブログは基本的に時系列に記事が並ぶだけで、整理されない。
ブログ形式でない、傳統的な形式のウェブサイトは、個々の記事が整理されて存在し、「とっぷぺーじ」からメニュー等で辿つて行けるやうになつてゐる。意圖的に整理されてゐるから、何時でも閲覽者はいろいろな記事に辿り着ける。古からうが新しからうが關係なく、制作者に存在が示されてゐる記事にアクセス出來る。

で、今は所謂ほーむぺーじ的な・レガシーなウェブサイトが減つて、自動生成の・ブログ的ウェブサイトが増えてゐる。これは、整理されない情報が増え續けてゐる事を意味してゐる。
「言葉 言葉 言葉」
http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/
のやうな、何らかのテーマに沿つて制作されたウェブサイトは、最早個人サイトの中では少數派で、此處、「闇黒日記」のやうな、未整理の、ただ時系列で記事が並んだブログが、個人の所有・制作するウェブサイトでは多數派になりつゝある。別にいちいち數を勘定してゐないから正確でない印象論だけれども、世の中、最早ブログだらけ、みたいな事になつてゐるやうな氣がする。少くとも、相對的にはブログの占めるウェイトは以前より高まつてゐると言つて良いと思ふ。
ぐぐれば――ええとYahoo!檢索すれば、必要な情報がひつかかるし、それで結構やつて行けるから別に問題ないと、さう云ふのが今のウェブ利用者の一般的な考へ方なのでせうか。確かに俺なんかも、ブックマークを使ふより、檢索を使ふ事の方が多いのですが。

「LCP」
http://members.jcom.home.ne.jp/ksmiracle/
は、この「闇黒日記」及び「言葉 言葉 言葉」の附屬リンク集で、實際には俺が個人的に使ふリンク集を、恰も一般的なもののやうに見せかけてゐるだけの代物ですが、俺はここをブラウザのデフォルトの「ぺーじ」にしてゐます。が、ここの檢索欄を使つて檢索かけて必要な情報に辿り着く、といつた事の方が、實際にはよくやる事です。今、デフォルトの檢索ワードが「しょぼい 」になつてゐますが、これは、一往一般的かつそれなりに需要がありさうな言葉である一方、うしろにあにめのタイトルを入れる事でいろいろ情報をげっと出來る仕掛けになつてゐます。要はしょぼいカレンダーの情報をひつかける目的でこんな事をやつてゐる訣ですが、俺個人にとつては非常に利用頻度が高い、極めて效率的な形態になつてゐます。
思ふのですが、今、ウェブでリンクを張る行爲がなぜ殘つてゐるかと言へば、最早檢索エンジンのぼっと君に來て貰ふ事が最大の目的なのではないですか。リンク夫れ自體を使つてサーフィンする、と言つた樂しみ方は、勿論今でも「ある」筈ですが、以前よりも相對的にさうしたユーザ體驗(笑ひ)は少くなつてゐるのでないですか。

と言ふか、俺のOPERA、上の邊に虹裏へとリンクしたアイコンがいつぱい登録してあつて、notesには定型句が大量に登録してある(英語版を使用)。それで十分、ウェブライフ(何)が送れるやうになつてゐるのだから、俺の情報蒐集能力ががた落ちになつてゐるのは當然。