闇黒日記?

にゃもち大いに語る

福田氏を利用する喜六郎に騙されない爲に

http://pink.ap.teacup.com/kirokuro/145.html
福田恆存の有名な芸術論「藝術とは何か」が、中公文庫から発刊されるそうです。
唯一不安なのは解説の執筆者だけど、まーいいか。

ネット上でこの芸術論を剽窃して、あたかも自分の論であるかのように開陳するアホウに騙されないためにも、この書を読みましょう。

野嵜君、君の事だよ。

確かに、福田ファンを自稱する人々に何度も騙されたから、改めて讀返す事にしようと思ふ。青方の中村とか。喜六郎さんくす。

まあ、喜六郎も福田氏の言つてゐる事をよく剽竊してゐるけど。
福田恆存が国語問題にかけた情熱は本物だと思うし、この本も名著ではある。
しかし、この本に影響を受け、「正字正假名遣ひ」の実践を試みる人達の言動を見ていると首をかしげざるを得ない。 この本に影響を受け、ネット上で「正字正假名遣ひ」を実践する人達がいるが、そういう人達の中に、自分たちを「正字正假名を体得している意識の高い日本人」と規定し、「正字正假名を読めない書けない意識の低い日本人」を罵倒する、安直な知的スノッブのパターンに嵌まっている手合いが少なくない。
福田恆存は、こういう「文化人」の鼻持ちならないスノビズムを嫌悪し、痛烈な批判を浴びせていた人なのだが、その福田恆存の著書が、知的スノッブ達の「錦の御旗」となっている状況は何とも皮肉としか言いようがない。