闇黒日記?

にゃもち大いに語る

価値観としての科学

人文学が人文科学であるとしても自然科学でないのは当り前。G氏は「科学」といつたら自然科学以外には絶対にあり得ないと主張して、野崎が「人文科学」と言つたら「人文科学は自然科学である」と「主張した」と云ふ事にして、それを証明しろと迫つた。が、「人文科学は科学デアル」事を証明せよとはそもそも要求が無茶なのであつて——その無茶な要求に私が応じたのが、何時ものやうに誤であつたわけだ。

が、人文学は自然科学デナイから美しさやら何やらの観点から論じてゐればよいとは、便宜主義で勝手に決めて良いと「現代仮名遣」主義者が言ふのと何も変らないので、私には絶対に認められない。

人文学も自然科学を見習ふベキデアル事を私は言つてゐるのだし、それは一般に認められた価値観であると思つてゐる。その「べき」論をG氏に「である」論にすりかへられてやり込められたのは私の議論下手であるゆゑんだが、論者の議論の巧い下手で物事の正しい正しくないが決まるとは私には思はれない。