闇黒日記?

にゃもち大いに語る

可能な批判・不可能な批判

日本のクリスチャンと共産主義者は、神を信ずる・信じないで違ふ――と云ふ仮説に対して、事実として「天皇制」に対する態度で共通するところがある、と指摘したら、爺氏から「クリスチャンと共産主義者は、神を信ずる・信じないで違ふから違ふに決まってゐる。野崎の論理は甘い」と反論された。
私は?朽然としてゐる。

こんな反論の仕方は、ポパーの読者ならしない筈だ。

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以下は追記。

案外、日本の共産主義者は、宗教家的であり、それは事實を見れば非常によくわかる。文學者でも思想家でも「共産主義者としての經驗」を持つ人は少くない。
椎名麟三(共産主義からキリスト教へ)
・龜井勝一郎(共産主義から佛教へ)
・葦津珍彦(共産主義から神道へ)
時として、共産主義者としての經驗の無い事が非難の根據とされる事すらある(例:福田恆存に對して)。

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グレアム・グリーン晩年の小説『キホーテ神父』は、神父さんと共産主義者の市長さんの仲良しコンビが出て來る小説。非常に示唆的なので皆讀むと良いと思ふ。私が自作の素人小説でその中のエピソードを丸ごと盜用してゐるので、アンチの人は非難の種探し目的で讀んだらいい。