闇黒日記?

にゃもち大いに語る

坪内祐三・福田和也『暴論』について

坪内祐三福田和也の対談本『暴論』。

噂眞の岡留と話をした囘があつて、坪内が噂眞を「教條的でない左翼」だと褒めてゐる。三人が仲良くしてゐるのだけれども、Kirokuroなんかもこいつらと同じで、兔に角「教條的」ではないつてだけだ。
右とか左とか云ふのを嘲笑つて「俺は教條的ではないのだ」と威張つてゐる連中が、「人間」に興味を持つ――それはそれで結構だが、そこに嫌な臭みがある事(本當に嫌な臭みである)を、皆、忘れてはならないと思ふ。人間は臭い物だ。

ところで坪内祐三、自分は「古臭い」人間だ、としきりに言つてゐるのが氣になる。俺には坪内氏、ただ「おっさん臭い」だけのやうに見える。
坪内等がマイケル・ジャクソンピーターパンシンドロームと絡めて語つてゐる。しかしあんたら……あなた逹自身はちやんと成熟してゐるのですか。相撲の話をする囘には、なんか紙相撲やつて遊んでゐたりするんだが。

和久峻三が噂眞を訴へたのを非難して、「法律の言葉」を罵る一同。しかし坪内祐三福田和也が「文學者の言葉」を使つてゐるか、と言ふと、そんな事は全然ない。連中は飽くまで「ジャーナリストの言葉」で語つてゐる。
別に何の言葉で語らうが勝手と言へば勝手だが、連中に何處まで「自覺」があるか……。
ウェブでもさつぱり判つてゐない連中が威張つて人を嘲つてゐる。