闇黒日記?

にゃもち大いに語る

「反近代の思想」

『ウナムーノ、オルテガ往復書簡』(以文社)を讀み始める――。
編者A・マタイスによる解説文が解り易い。西部邁オルテガにはまつた事に就いて考へる爲にもオルテガを讀む必要がある。オルテガも「反近代の思想」の思想家で、ニーチェ同樣問題のある思想家として參考にしなければならない。

多くの頭の良い人々に誤解されてゐるけれども、「反近代の思想」或は「超近代の思想」と呼んでゐる或種の思想家・文學者・哲學者その他の人々を、私は單純に「信ぜよ」とは言つてゐない。參考にせよと言つてゐる。
多くの人が思想家を讀むのを思想家を信ずるのと同義だと思つてゐるが淺はかな發想だ。

アンチの人が、野嵜は「敵身方思考」を非難しながら自分も「敵身方思考」で考へてゐる、と非難して呉れてゐる。けれども、さう云ふアンチの人が單純に思想家について「信ずる」「信じない」と云ふ態度をとつてゐる事が私には滑稽に思はれる。それが敵身方思考と云ふ奴だ。
例へば私が今、マルクスを讀み玉へ、と述べたとしよう。或はマルクスを引用したとしよう。それを見たアンチは「マルクスは野嵜と立場が違ふwwww」と私を非難するのだ。頭が惡過ぎる。
小林秀雄資本論を熟讀したさうだ。