闇黒日記?

にゃもち大いに語る

押附けは良くないのか

<正しくなさ>を楯にとつて人に自分の價値觀を押附ける善良な人々がゐる。彼等ほど困つた存在はない。彼等は「正しくない」と指摘されると「正しさを押附けて人を追詰めるな」と言つて反論を封じ込める。
日本では他人の發言を封じ込め、言論の自由を侵害しても、「正しさを楯にとつて人を追詰めるな」と言へば許される。

もつとも、正しい側が損をするのは、日本に限つた事ではない。

正しさは絶滅すれば良いのか。
なぜ正しい側が正しくない人間を追詰めては行けないのか。私には「人を追詰める」事を、それ自體として「惡」と看做す感情が理解出來ない。と言ふより、正しい・正しくないの觀念を否定する人間が「追詰める事の正しくなさ」を執拗に言立て、人を追詰める事が理解出來ない。

しかし、正しいと「主張する人」が正しくない人を追詰めるものなのか。正しさそのものが正しくない主張を追詰めるのでないか。それなら、人が何う斯うと言ふのは、話を逸らしてゐるだけの事である。