闇黒日記?

にゃもち大いに語る

プログラマにとつて「はじめにソフトウェア處理ありき」の發想はただ自分に都合が良いだけの事に過ぎない


このため,ISO的な,仕様は固定的であり,誰もが詳細に決められた仕様に従わなければならない,実装があるかどうかは考慮しない,という発想とは対立してしまう.

ISOのどこにそんな發想が「ある」と言ふのだらう。根據があるなら示して呉れればこちらも默る。ないなら勝手な事を言ふなと言ひたい。と言ふより、ただ人の言つてゐる事を曲解してゐるだけだらう。とことん相手の言ふ事を歪曲して非難するんだな、「XHTML派」の人と言ふのは。

XHTMLを「よし」とする人々は、まだ仕樣として決つてゐないXHTML 2を、既に「ある」ものであるかのやうに言つて、それで「XHTMLはよい」と主張する癖があるのだけれども、まだ存在しない仕樣に「從ふ」事がそんなに良い事なのか。
現在存在する仕樣の中でISO/IEC 15445:2000だけが文書の階層構造を想定してゐる仕樣だ。それ以外の全てのHTMLの仕樣が、現時點で、文書の階層構造については特に何も定めてゐない。「divがセクション構造の明示に使へる」と云ふのは「XHTML派」の主張だが、所詮は私的な利用方法としてオプションとして「使へる」と云ふだけの話でしかない。だからこそ「XHTML派」の人は頻りに「將來のXHTML」で「實現される」と言ふのだが、將來の仕樣なんて今は一般に使へないものでしかない。今、話に持出して威張るべき事ではない。
XHTML 2」は、現時點で未勸告で、個人が實驗的に採用する事は可能だが、汎く一般には使ふべきでないものだし、汎くウェブ全體に向けて公開する文書に使ふべき仕樣ではない。ただ、「XHTML 2準據の文書」がXMLとして正しいものならば、XML文書としてソフトウェアには扱へるだらう。その點で「有利」だと言ふ事は出來るが、少くとも「XHTML 2」が仕樣として固まつてゐないものである事は事實である。

俺はただ、現在存在してゐる仕樣を使つてゐるだけだし、現時點での仕樣の形態のみを問題にしてゐる。ISO/IEC 15445:2000は現時點でobsoleteになつてゐないから、近藤さんもまた「自由に使つて良い」と明言してゐる。
仕樣に從つてゐて正當な文書である限り、その文書は非難される謂れを持たない。HTML文書をソフトウェア的に「扱ひ難い」と非難するプログラマは、ただプログラマのエゴで非難してゐるに過ぎない。そして、仕樣に照らして正當でない、ミスのある文書に就いては、ただ「ミスがある」と云ふだけの非難が可能であるに過ぎない。
それから、俺が「現在の仕樣を一切變へるな」と主張した事は一度もない。石動氏は恰も俺が新しい仕樣が出現する事を一つの例外もナシに認めないかのやうに極附けてゐるが、そんな事はあり得ない。大體、それなら俺はHTML 4に固執してISO-HTMLを非難すべきでないか。俺がISO-HTMLを支持してゐる時點で石動氏の非難が不當である事は明かだ。