闇黒日記?

にゃもち大いに語る

愚民政策を支持する人々

以前は狸と名乘り、今は砧と名乘つてゐる「アンチ旧字旧仮名主義者」の人がこんな事を書いてゐる。

旧字旧仮名使ってる国士さまは変体仮名も文語体も使えよ。
むしろ中国由来の漢字を否定して神代文字に走って偽史を信奉してウガヤフキアエズ王朝の存在を主張して万世一系を否定するところまでやれ。(定期ツイート)


これに、にっちもさんがつつこんだ。

何で?


すると狸砧氏は斯う應じた。

あなた「旧字旧仮名使ってる国士さま」?


狸氏の發言は、明かに「釣り」である。「旧字旧仮名使ってる国士さま」つて言葉に反應させようとしてゐるわけだ。


斯う云ふ汚い手を使つて人を陷し入れようとするのが「アンチ旧字旧仮名派」の人のパターンである。

既に何度も説明してゐるし、狸氏にも説明してゐるのだが、私にしても他の正かな派の人にしても、「原初に戻せ」とは主張してゐない。吾々は、過去から現在までの自然な變化をねぢ曲げた戰後の国語改革に反對してゐるに過ぎない。「現代かなづかい」「当用漢字」が制定されるまで、近代の日本人は歴史的かなづかひと正漢字を用ゐて現代文を綴つてきた。これは、イギリスやフランスで、歴史的に成立したスペリングに基いて現代文を綴つてゐるのと同じである。當り前のやり方に戻せ、と言つてゐるだけの事だ。英語やフランス語を發音記號で表記する方式は普及してゐない。書き言葉を「発音通り」書く方式は一般的でない。寧ろ不自然と言つて良いものだ。そして、「現代仮名遣」も「常用漢字」も、問題がありすぎる。それらについては今は詳述しない。他の記事や私のウェブサイトを見ていただければよい。

ところが、さうしたこちらの主張を無視して、狸氏は「自分に都合のいいバカな旧字旧仮名主義者」を設定し、叩いてゐる。斯う云ふやり方を「藁人形論法」とか言ふのださうで、まあ、狸は詭辯を使つて「旧字旧仮名主義者」を叩いてゐるわけだ。
「旧字旧仮名使ってる国士さま」と云ふ言ひ方で、反應した人間を「国士さま」なる立場に無理やり置いてしまふのも、卑怯な方法である。

しかし、正かな派を攻撃する人――と言ふより、「信者」と極附けて罵つてゐるアンチと呼ばれる人々は、ほぼ全員、このやうな詭辯による攻撃をしてゐると言つて良いのである。

アンチの人は必ず詭辯を用ゐる。「自分たちが勝っている」かのやうに見せかけて、アピールする。さうする事で、周圍の人々は「敗北者たる旧字旧仮名主義者」を輕蔑するやうになる――彼等アンチ正かな派の人々はさう信じてゐる。
Kirokuro氏にしても、狸氏にしてもさうである。

一般論として言つて良いと思ふけれども、アンチは自分逹が勝利者であるかのやうに言ひ、氣に喰はない人間を「信者=敗北者」と極附けて、周圍の人間を欺し、自分に都合のいい方向に世の中を誘導しようとしてゐる。
彼等は、自分の詐欺的なやり方に世間の人はみんな簡單に欺される、と信じてゐる。自分は利口であり、自分たちにいいやうに引きずり囘される周圍の人間は愚民である……。
Kirokuroにしても狸にしても、自分は頭がいい、自分は勝利者である、と頻りにアピールし、常に詐欺的な論法で周りの人間を欺して、世の中を自分に都合のいい方向に持つて行かうとしてゐる。彼等が周圍の人間を愚民と看做してゐる證據である。

私なんかは、さうしたやり方は採らない。何しろ同じ日本に住んでゐる人である、理を盡して説明すれば、何時かは納得して呉れるだらう。同じ日本人を、私らは信じてゐるから、説得を續けてゐるのである。工作に頼らないのは、吾々が日本人を信じてゐるからである。
さうした吾々を非難して、アンチの人々は「旧字旧仮名主義者は周りの人を愚民だと思っている」と言觸らしてゐる。しかし、さう云ふ觀點が彼等にある、と云ふ事が、實際にはKirokuroや狸ら、アンチ自身が人々を愚民と思つてゐる事の決定的な證據である。